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紫外線 UV (Ultra Violet)
ウルトラバイオレット

           

地上に届く太陽光線中の紫外線
320~400nmをUV-A(Ultra Violet・A波)
290~320nmをUV-B(Ultra Violet・B波)
ほとんど地上には届かない紫外線
290nm以下をUV-C(Ultra Violet・C波)
波長の短い光ほどエネルギー量は大きく生物に与える影響も強くなる。一般に紫外線量は3月ごろから多くなりはじめ5~7月にピーク、1日のうちでは午前10時~午後2時頃までが最も多くなる。

B波は海水浴の後に赤くヒリヒリを起こすが、主に肌表面の表皮に作用しその作用は急激でサンバーン(皮膚炎症紅班)を起こし、2から3日後赤みが引いた後にメラニン色素の沈着によりサンタン(2次黒化)が起こり、しみ・そばかす・乾燥原因となる。
そして、真皮内の弾力繊維や膠原繊維を増加変質させる。急激に強い紫外線を受けると一種の火傷の状態を起こし、皮膚の働きが低下し、その結果一時的に脱毛に発展しやすくなる。

A波は雲や霧、窓ガラスも透過し知らず知らずのうちに長い間浴び続け既存のメラニン色素がより黒くなり沈着したりB波の悪影響を増大させる。毛髪は屋外で紫外線を受けると自己修復機能を持たない為損傷が蓄積する。
紫外線を受けると毛髪の構成アミノ酸中のシスチンが分解され引っ張り強度が低下したり、水分を保持するたんぱく質が破壊される。過剰の紫外線を受けるとラジカルの作用によりメラニンが酸化分解され、赤茶けた色になったり、キューティクルの損傷や枝毛、切れ毛に発展する。
このキューティクル損傷の特徴は「めくれ上り」が観察されるが、パーマやカラーではこの現象はほとんど見られない。毛髪UVケアは、肌のように急激に損傷が起こる訳ではない事と、SPFやPAのように数値化した基準のものはない。なるべく日光を避ける事が大切だが、肌用のUVケア乳液やクリームを頭皮と髪にも塗っておくことをお勧めする。
(全理連中央講師・板羽氏)


補足説明