うたた寝できる理容室
感じのいい電話
電話応対だけではなく、人にかかわり生きていく上で一番必要なことは「人を思いやる心」であると考えます。
相手を思うというのは色々な言い方が出来ます。「察する」「同調する」「気にかける」「心配する」など人を敬い、尊び、気持ちよく過ごしてもらう。礼を尽くす。
それを形に現すことがマナーであり、これをさまざまなものに生かすことが出来る事が根底になければなりません。
このことが人の心にみたされているならば、多少表現が荒削りであっても相手には通じるはずです。
電話応対については電話をかけてきた相手に対し、「私は今この人のために何が出来るだろう」と考えるのが基本です。
「今の私の能力と知識でどうお役に立たせていただこうか」を考え受け答えしていくことが重要です。
電話の相手を見ることはできません。電話の相手がどのような姿なのか、どんなことをしながら話しているのか、それぞれが想像しているわけです。
相手がしゃべる内容、声の様子、話すスピードなどで相手がどのような気持ちなのかを推測して話しています。
普通、人が対人コミュニケーションをとるとき、声ばかりではなく、表情や身振り手振りなどの動作で感情や思いを伝えることができるため、言葉の重要性はそれほど高くありません。
電話では、声だけが相手を理解するための手がかりですから、電話の相手に伝えたいことを正確に伝えるためには「声」や「話す内容」に気を遣っていかなければいけません。
さらに、電話はどちらかが「かけて」、もう一方が「受ける」ということでコミュニケーションがスタートします。そのため、かける側は話す内容も、電話をかける目的も、話すための心の準備も十分にできているのです。反対に、受ける側は強制的に電話に呼び出されるわけです。話すための準備が必ずしもできているわけではありません。そのため、電話のコミュニケーションはかける側に有利なものです。
このようなかける側に有利なコミュニケーションツールであるからこそ、受ける側の私たちには不利なコミュニケーションツールであるということを理解して、心の準備やどのような電話の内容でも対応できるような、
予約書類(段取り表と予約帳の合体急務)や百貨店内線番号表などを用意しておきましょう。