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頭頂部は手動で血流促進が必要‼

頭頂部には筋肉が無い

ほとんどの表皮の下には筋肉がありポンプの役割で血流を促進させますが、頭頂部には筋肉が存在しません。筋肉のかわりに「帽状腱膜」というピンと張ったスジ状の膜で頭部を守っています。
その為、頭頂部の毛細血管の血流促進は、頭頂部の頭皮を手動で動かす事が必要なのです。
シャンプー時、タオルで乾かす時、育毛剤でマッサージの時は、特に頭頂部は擦るのではなく頭皮を動かし、ほぐすような意識で行うと大変効果的であることがわかっています。
(全理連中央名誉講師 板羽忠徳氏の「髪がみるみる甦る」より)

新生毛を引き抜かない!?

新生毛を引抜かない

頭髪1本を引き抜く力のことを【固着力】と言います。固着力計で髪を1本引き抜いてみると前頭部~頭頂部は50~60g以上の力で抜け、側頭部~後頭部は70~80g以上の力で抜けてしまいます。
シャンプー中よほど強く擦らない限り一本当たり50g以下なので、成長期の髪は残り、休止期の髪は抜けます。抜けた後の毛穴から生えてくる【新生毛】は、非常に細く短く測定は不可能ですが、10~20gと推測されます。
このデリケートな新生毛を引き抜かない為に、前頭部と頭頂部は擦らないように洗い、側頭部と後頭部は多少の擦りに耐えられるので普通の洗い方で良いのです。
(全理連中央名誉講師 板羽忠徳氏の「組合誌実践クリニックQ&A」より)

頭髪と体毛との血管の違い!?

体毛は皮下、頭髪は乳頭下血管網から酸素栄養を供給

毛髪が育つためには、毛根の毛乳頭へ流れ込む毛細血管から酸素と栄養をもらう必要があります。この毛細血管が体毛では皮膚の奥にある「皮下血管網」から供給されていますが
頭髪の場合は、皮膚の表面に近い大変細い「乳頭下血管網」から供給されています。よって、皮膚表面に近い為トラブルの影響を受けやすく、血流が滞りやすくなります。
たとえば日焼けをしても体毛は皮下組織から栄養供給されますので薄くなることはありませんが、頭皮の表面に近い乳頭下血管網から供給される頭髪は毛乳頭への栄養供給がすぐに悪化します。
(全理連中央名誉講師 板羽忠徳氏の「髪がみるみる甦る」より)